一期一会。接客業は、思い出をつくる仕事。
「子育てや介護をしながら、“働きたい”会社です」
まるごとやまなし館 谷川 佐知子
1. どんな業務を担当していますか?

「まるごとやまなし館」は、勤めて1年半ほどになります。その前は「アルプス」が運営する「かっぽうぎ」というお店に15年ほど勤めていました。ここに移る前の2年9ヶ月ほどは女将を務めさせていただいていました。どちらも接客業ですが、居酒屋とカフェなので、スタイルが違っています。「まるごとやまなし館」ではコーヒーを淹れたり、それをお客様にお出ししたりというフロアの仕事がメインです。「かっぽうぎ」が長かった分、まだカフェという空間に慣れていないな、という感じもしています。例えば「かっぽうぎ」の時には、お会計の時にお客様に何か一声かけて、わざと雑談の時間を持とうとしていたんです。でも「まるごとやまなし館」ではまだそれができていません。と、いうよりも話しかけていいのかどうか……と迷ってしまうんですよね。このカフェの利用者は特に、時間を有効に使いたい人が多い気がしていて。「来てよかった」と思っていただくために、ここで自分に何ができるかというのは、今まさに考えているところです。
2. 入社の理由を教えてください。
最初に「アルプス」で仕事をはじめたのは、一番下の子どもが4歳の時でした。私は3人子どもがいるのですが、「そろそろ少しずつでも働きたいな」と思っていた頃にちょうど「かっぽうぎ」が人を募集していて、知人に誘われたことがきっかけです。まずは週に3日くらいずつ、ランチの時間帯に勤務するようになり、そこが「アルプス」でのキャリアの出発点です。ちなみにその前は金融機関に勤めていました。金融機関に勤めていた時にはお客様とフレンドリーに会話を楽しむということはほとんどありませんでしたので、「かっぽうぎ」での仕事は本当に楽しかったです。駅前という立地もあり、県内外から人が訪れるんです。一期一会の出会いも多く、「この場を楽しんでもらい、またここへ来たいと思ってもらいたい」と思いながら仕事をしていました。常連さんになってくださったお客様には「長く愛してもらいたい」と思っていましたし、親しく会話できる時間というのは自分にとっても本当に楽しいものでした。接客業という仕事が天職だと思うほど好きになっていきました。
3. 仕事とプライベートは両立できていますか?
昨年、母が軽い認知を発症して介護が必要になりました。それまでは「かっぽうぎ」で遅い時間まで責任のある立場で仕事を任せていただいていたのですが、状況が変わってしまったんです。施設に預けたり、デイサービスをお願いしたりもしていましたが、両親ともに入院しなければいけないことがあるなど、次第に仕事と家庭の両立が難しくなりました。それで実は一度「やめます」と伝えたんですよ。接客業は天職だと思うほど好きでしたが、どうにも続けられそうにないな……と思ったんです。それでも接客の仕事に携わっていたかったので、昼の時間に少し働けるところを探そうとしていました。そうしたら人事や管理職の人たちの方から「『まるごとやまなし館』はどう?」と紹介してくれたんです。カフェというジャンルでしたから「若い人の働くところ」という意識があったのですが、店長をはじめスタッフのみんなが「ぜひ」と快く受け入れてくれました。家も近所で、両親に何かあった時のことを考えてもここはとても素晴らしい環境です。今は、介護をしながら大好きな接客の仕事をムリなく続けられていて、本当にありがたいと思っています。

4. これからチャレンジしてみたいことは?
今は本当に両親の介護のことで頭がいっぱいなのですが、落ち着いたらもっと仕事をしたいな。「かっぽうぎ」の時のように、お客様とのいい距離感を探りたいですし、純粋にたくさん仕事をしたい。プライベートでは旅行にも行きたいです。何年か前に、両親と妹と家族4人で旅行に出かけた時のことですが、2日目の朝の朝食後に家族写真を撮ろうという話になり、旅館のスタッフにカメラをお願いしたんです。その人のサービスが本当に素晴らしくて……!その時に妹が「あの人に会えたことが、この旅行の思い出の7割」と言っていました。 私はその言葉がすごく印象に残っていて、「接客やサービスのお仕事って人の思い出をつくるんだなあ」と思いました。そういう接客を「まるごとやまなし館」で、できるようになりたいと思います。
5. あなたにとってアルプスとは?
「アルプス」には色々なお店があるし業態があります。働いているスタッフの年齢の幅も広い。近頃は若い人たちが自分のやりたい仕事を求めて転職を繰り返すという話を耳にしますが、「アルプス」では会社の中で転職のように職を切り替えることができます。家庭やプライベートな部分との折り合いが合わなくなってきたときも、事情を話せば私のときのように個人を尊重してくれるのだと思います。実際に仕事を始めると次第に「こうしたい」という思いが出てくるものですが、思ったことや意見を言いやすいというのも「アルプス」の特徴です。私は今「アルプス」にとても感謝しているんです!仕事に来ると、色んな人に会えます。スタッフと雑談することで、介護の大変さからも少し離れることができます。そうすると、家でまた親に優しくできるんですよね。今は、自分の中で一番いい働き方をさせてもらっていると思う。「アルプス」は私だけじゃなく、本当に個人に合った働き方を提案してくれる会社なのだと思います。
6. 就職を考えている人へのメッセージ
接客業は、お客様に接するのは一瞬かもしれませんが、ずっと心に残るかもしれない部分の仕事です。私はやっていくうちにどんどん楽しくなっていったので、興味を持った方はぜひ挑戦してほしいと思います。特に「アルプス」で携わる接客は、色々な業種があり、働く時間帯も様々。きっと自分にフィットするポジションがあるのだと思います。上司も親切丁寧で、それに面白い人たちばかりで、離れたくないと思える職場環境も「アルプス」の魅力です。これから就職を考えている人も、転職活動中の人も、まずはぜひ面談に来てほしいと思います!
